日本の「食」に関する「習わし」が、海外から評価され無形文化遺産に登録された。
それは着物も同じ事だと思う。
日本人は着る物にも、花鳥風月、春夏秋冬を表し、創り手は着る人の事や思いを考えて創る。
またそれを身に着ける人は創った職人さんの思いを大切にして身にまとう。
こうして受け継がれたものは単に技術だけではなく、相手を思いやる心も受け継がれてきたのでしょう。
私が子供の頃、近所に世話役さんの家があり、玄関から入ると正面には立派な天然木の衝立が置いてあった。
いつも光沢のある着物を着ていて子供たちが用事で行くと袖口から飴や、時には小銭を出して小遣いをくれたものだ。
その仕草のカッコ良さや、衣擦れの音は今も記憶に残っている。
私はとてもラッキーだった。
着物を着たいと思った時に「きものサロン凛」さんを知ったからだ。
「凜」さんは丁寧に色々とアドバイスをして商品を選んでくれた。
何よりも店主の着物姿がカッコ良い。
着物にもやはりセンスが必要だ。
もちろん普段着から正式な場面に着る着物もあるので、TPOに合わせて教えてもらった。
帯を締め襟を正せば身も引き締まる。
お気に入りの着物を着る時は、自身の満足はもちろんですが、その着姿を見た他の人にも、何かしら日本文化、着物の魅力を感じてもらえれば嬉しいと思っています。
和食と同じように「自然を尊び」日本人の気質「習わし」を大切に、決して過去に戻るのではなく、これからも着物を着て、良き日本文化を学んでいきたいと思います。