着付けの資格を取ったのはいいけど、どこへ着て行けばいいんだろう。
まずその糸口を見つける事が出来たのが、落語会の帰り道でした。
お歳を召した女性がわざわざお着物を着ていらして、粋に角だしで帯を結ばれて。
正直見惚れておりました。
ついさっきまで聴いていた古典落語の情景とぴったりマッチしたその風情ある趣は、何とも言えない色っぽさがあったんです。
そうだ!着物を着て好きな落語を楽しめるなんて、素晴らしい。
でも、身長の高い私にとって裄が出ない、柄合わせが出来ないと気に入った反物は却下されるお店がほとんど。
夢は、まだまだ実現にはほど遠い4年前の出来事でした。
昨年末に凛さんと出会ったきっかけも、HPに書かれてあった“落語”の気になる文字でした。
私は会社の友人達を誘って 凛さんへまっしぐら。
以前は、呉服屋という門構えだけで緊張してしまう性分だったのですが、御夫婦のほっこりと温かいお人柄に、私達の緊張も自然と溶けていきました。
お着物に対しての愛情も深くお持ちで、尋常ではないこだわりがひしひしと伝わってきます。
今では御夫婦の楽しく絶妙なトークに引き込まれ、ついつい時間も忘れて長居をする始末。
着物、帯、小物に至るまで、私が今までに遭遇出来なかった素晴らしいお品がたくさん揃っているので、こんな柄も着たい、あんな色も着たい!と、私の願望は増すばかり。
以前、気になっていた私の悩みはどこへやら・・・。
仕立て上がったお着物にワクワクしながら袖を通す瞬間が何とも言えない。
私の唯一の楽しみは、磨かれた芸を披露される噺家さんに敬意を表しながら着物を着て落語会へ出掛けること。
皆さまも凛さんでお気に入りのお着物を見つけて、ご一緒に如何ですか?