染とは

一般的に染のきものというのは後染めのきものです。織のきものというのは先染めのきものと大別されます。やわらか物とか、かた物という場合もあります。先染め、後染めというのは、糸の段階で色を染めた物を先染めと言います。
また、糸を染めずに織って、後から色を付けた物を後染めと言います。友禅染や絞りは白生地に図柄を描いたり加工をしますので後染め、すなわち染のきものと呼ばれます。
それでは、きものサロン凛がお勧めする染のきものをご覧下さい。

当店の染

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絞り
きものの加工には色々ありますが、大昔より使われていた加工が絞りです。
その歴史は古く、インドの染色技術が日本に渡来したと言われています。600年ごろ(飛鳥時代)には日本各地でも絞り染めが行われており、その後絞り技法がどんどん改善されていき「鹿の子絞り」に代表される高度な技法が考案されました。
その技法は明治時代後期には全盛期を迎え、現代まで受け継がれ、染製品は愛用されています。
京都の藤井絞ならではの、着尺、帯、はもちろん、子供着物や綿麻浴衣など、独自の意匠制作に取り組むオリジナル商品を展開しています。
なかでも、雪花絞は日本の夏に涼を添える粋な浴衣として、多くのお客様に喜ばれています。
友禅染め
友禅染め(ゆうぜんぞめ)は一度は聞いたことはあるかとは思いますが、日本を代表する染工芸のひとつです。
元禄時代初頭に京都祇園に住んでいた扇面絵師によって考案された技法により着物に模様を描いたのが始まりとされています。
糊を糸のように図案にひき、染料がにじまないように防いでから、動植物や風景などを鮮やかに描き出していきます。
多彩な色調と自由な筆致で絵画に近い表現が出来たことから当時の都人を魅了し、大いに人気を博しました。
その中でもインクジェットでのプリントとは違い、手描き友禅は一反一反丁寧に、職人の手によって模様を描き出していきます。
その種類は大きく分けて2つあり、反物に直接描いていく「本友禅」 模様が彫られた型を使用し染め上げる「型染め」があります。
その染め上がりはとても美しく、全体的にはんなりとしたイメージが好まれ、仕上げには金箔加工や、刺繍が用いられることもあります。
斉藤上太郎
斉藤上太郎氏は27歳の最年少でキモノ作家としてデビュー以来、現代空間にマッチするファッションとしてのキモノを追求され、メディアにも多く取り上げられ新進気鋭のキモノデザイナーとして活躍しておられます。
また2016年には世界的アーティストである レディー・ガガさんが、斉藤氏の着物をフルコーディネートで着用されるなど、活躍の場は日本にとどまらず世界中でその才能を発揮されています。
呉服業界で唯一、毎年東京コレクションに作品を発表している作家さんです。小売店では当店のみ常設コーナーを設けています。いつでも世界的デザイナー斉藤上太郎氏の着物に触れていただけます。
どの着物もこれまでの図案にとらわれない斉藤上太郎氏ならではの着物です。全て一点しか制作しない、拘りの作品を是非一度ご覧にいらして下さい。

その他、様々な(総刺繍・訪問着・小紋)を取り扱っています。